娘娘万頭(にゃあにゃあまんじゅう)は山中石川屋の名物饅頭

金沢駅構内に「あんと」というお土産処があります。

いろいろなお土産が販売されていますが、そのなかでも際立っているのが和菓子店の数！石川県内の有名和菓子店が20店舗以上集まっています。

あんとにはじめて入りビックリしました！これだけ和菓子屋さんが入店しているお土産コーナーは、全国の駅をさがしてもそうそうないと思います。

あんとでお土産をあれこれ見ていましたら、ひとつ気になるまんじゅうを見つけました。それが写真の「娘娘万頭(にゃあにゃあまんじゅう)」です。

娘娘とかいて「にゃあにゃあ」。なんだかネコの鳴き声みたいでユニークですね。創業1905年(明治38年)の山中石川屋さんがつくっています。

娘娘(にゃあにゃあ)は加賀の言葉で「娘さん」という意味があるんだとか。

加賀娘をイメージした、かわいらしい小判型のまんじゅうになっています。

パッケージには風呂敷を抱えた「にゃあにゃあ」が描かれていますが、なかみはとくに「にゃあにゃあ」っぽくはありません。

黒糖と味噌が香るまんじゅうです。味噌が使用されてますが黒糖の風味のほうを強く感じまして、食べた瞬間は「あ、これ黒糖まんじゅうかな」と思ったほどでした。

まんじゅうの中はこしあんです。粒あんではなくこしあん。これには理由がありまして、加賀の「にゃあにゃあ」の上品さを粒あんではなくこしあんで表現したいという思いがあるのだそう。

まろやかな甘さで黒糖風味の生地とよくマッチしていてうまい！

店頭で見かけて、買おうかどうしようかと迷い、何度もお店の前を行ったり来たり。あぁ、買ってよかった～。

「にゃあにゃあ」の意味も知れましたし、なによりまた一つおいしいまんじゅうに出会うことができました。

印象に残るネーミングで、この饅頭記をかいているまさにいまも、一人で「にゃあにゃあ」とつぶやいています。

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