こんにちは!嶋田コータローです。
佐賀県多久市にある森上商店(もりかみ)さんの「岸川饅頭」。
九州・佐賀県は、長崎と福岡の間に位置している県です。
かつて長崎~福岡間で砂糖が運ばれていた時代、通過点ともなっていました。
そんな地域ですから、昔からお菓子がよく食べられていたんですよ。
今回は、佐賀県多久市に古くから伝わる岸川饅頭を食べに行ってきました!
岸川饅頭
岸川饅頭は、佐賀県多久市に古くから伝わるまんじゅう。
ネーミングの由来はシンプルで「岸川地区」に伝わるまんじゅうだから。
直径10センチと非常に大きく、そして非常に素朴です。
そもそも、わたしが岸川饅頭のことを知ったきっかけはこちらの一冊▼
長崎・佐賀・福岡の郷土菓子が特集された冊子の中に、岸川饅頭のことが取り上げられていました。
冊子によると、約300年前に中国から儒教・食文化が伝わった際に、岸川饅頭の原型ともいえる「酒蒸し饅頭」も入ってきたのではないかとのこと。
つくり方としてこんなふうに書いてあります。
岸川饅頭はご飯と麹(こうじ)を、代々伝わる「酒のもと」で発酵させ、小麦粉や砂糖、塩をまぜてこね、約十時間ねかせて蒸す
~肥前の菓子 シュガーロード長崎街道を行く(村岡安廣)~
特別なときに食べる高級まんじゅうではなく、日常的に食べる家庭まんじゅうという印象を受けました。
現在、多久市で岸川饅頭を製造販売しているのは2店舗。
今回は森上商店さんの岸川饅頭を食べました。
森上商店の岸川饅頭
お店まで車で行ったのですが、お店のある場所に驚きました!
国道や市道の比較的目につく場所にあるわけじゃないんです。
駅前のように人通りが多いところでもない。
メイン道路からだいぶ離れた集落の中。これには驚きましたね。車じゃないと行けないかな。
かなり地元に根付いたお店だなと感じます。
お店に入ってすぐの目につくところにメニューがあります。
あん入り・あんなしをはじめ種類が豊富です。
今回購入したのは以下の4つ。
- あん入り
- あんなし
- びっくり
- 石垣
直径約10センチ、ラップに包まれていて家庭感満載。
見分けづらい人のために「あん入り」「あんなし」のテープが準備されています。
お店の方は、まんじゅうを見た瞬間(レイコンマ何秒の世界)見分けておられましたが、わたしにはさっぱりわかりませんでしたね。
肝心のお味は、もっちりしてとてもとても素朴なまんじゅうです。
あんなしも意外にいけまして、シンプルで酒がふわっと香り飽きずに食べられます。
もしかしたら、このあんなしを朝食のパン代わりに毎日食べる人もいるのではないかと思います。それぐらいシンプル。
芋入りのまんじゅうは、さらに昔懐かしさがあって美味しかったです!
▼あん入り
古くから佐賀県多久市に伝わる郷土饅頭「岸川饅頭」。
冊子に取り上げられているのを見て以来、いつか絶対食べようと思っていまして、このたび願いがかない感無量です。
まんじゅうだけでお店を切り盛りするのは本当に大変なことだと思いますが、ぜひこの家庭的な味を次世代に残していただきたいです!
ごちそうさまでした!
アクセス
▼このような森上商店の看板が道の所々にでています
店舗情報
- 住所:佐賀県多久市北多久町大字多久原4529-1
- 電話:0942-74-3848
- 営業時間:8:00~18:00
- 定休日:月曜日
- 公式サイト:なし
- 駐車場:お店の前に3台分
*2018年1月時点ではAmazonでも購入できます。つくり立てが食べたいけど、お店へ行けないという人はぜひ!
コメント